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木材生産(間伐型)の実施について

現地協議
滋賀県造林公社は、昭和40年度から平成元年度にかけて植栽を行っています。このうち初年度に植栽した森林は平成27年度に11齢級(51年生)に達しており、今後、契約期限の80年生までの期間において10年間隔で4回に分けて伐採をします。このたび、その1回目の伐採として、木材生産を行いました。

伐採にあたっては、さまざまな伐採手法と搬出技術がありますが、現地の地形等に応じた、適切で効率的な伐採・搬出方法を検討しました。結果として、路網と車両による作業システムを積極的に導入したところです。

伐採方法は皆伐ではなく、間伐型(抜き伐り)で行い10年に1度程度の間隔をあけて行うため、公益的な機能をしっかりと維持することができます。また、作業道は地形や土質に応じて開設するため、災害が起きにくい道になっています。

なお、契約の状況によっては、土地所有者の方の同意を得て土地所有者の方の持分の造林木を林地に残す「材積分収方式」も実施しています。

第1回 伐採後(約35%伐採)

伐採前 (51年生)
○4回に分けて伐採(概ね50年生、60年生、70年生、80年生)


○伐採後は、将来的に天然下種更新をめざします。

※齢級 森林の年齢を5年の幅で括ったもの。1~5年生を1齢級、 
     6~10年生を2齢級。 
※皆伐 植えてる木をすべて伐採すること。


調査・計画

〇伐採地の調査・計画

現地説明
〇森林所有者との協議
  〇事業者に対する提案募集

伐採

〇伐採作業

積込

〇重機による木材の積込作業

搬出・木材仕分け

〇作業道での搬出作業と木材の仕分け

輸送・出荷

〇木材の輸送・販売先への出荷